はあ~、今年の沖縄ピアノコンクールは個人的にドラマチックでドキドキしました。
3人でチャレンジして、それぞれ金銀銅を1つずつもらいましたが。
金賞の子は、涙と感動のストーリーかと思いきや…
金賞と言われてから賞状を受け取るまで、まるで魂が抜けたかのようにボーっとしたまま。
ロビーで「おめでとう」と声をかけようとしても、正面にいる自分にも気づかないほど口もポカンとあいてるので。
「嬉しくないの?!」と聞くと、顔を上げたその子の頭に大きなホコリが(笑)
金賞の子が頭にホコリ載せてるとか絵的にシュール過ぎるので、取ってあげようと手を伸ばしたら
今の状況が飲み込めずに半分別世界に行っていたのか
「ナニナニナニナニ?!?!」
とビビる生徒。
「頭にホコリ付いてるよ・・・」
「大丈夫、大丈夫、大丈夫、大丈夫!!!」バタバタジタバター そして、ソワソワ~ ウロウロ~
まだ、ホコリ頭にのってるけどね
去年はこのコンクールも予選でダメだったそうで。
9月にウチに移ってきてから、乾いたスポンジのようにドンドンと吸収して上達してくれました。
でも『自分は上手じゃない、コンクールは上手くいかない』という気持ちは根深かったのかな。
まだ、ピアノの響きが小さめなので、今回はホールの小ささに助けられて良い部分が引き立った幸運もあったけれども。
毎週、帰る時には「はぁ…、難しい。難しいょ。」と、なげきながら帰っても、
翌週には「やーるには、やって
み ま し た よッ!できてるかわかんないけどッ!!!」
とやってきてくれる。
そして、新しいコツを掴んだ時は「ウキャ~!やった~!」
とバナナをとったおさるの様なテンションで教室を走り回る、そんな子が
口をぽかんと開けて、頭にホコリをのせながら、メダルを握っていました
一方で、グンと伸びてきて良い手応えがあったのに銅賞だった子。
自分も思わず『銅?!』っとビックリして、メモを取る手が震えました。
でも、人が審査するものですからコンクールってそういうものです。
ステージで銅賞を受け取る彼女の表情はとても悔しそうで、でも今日のドレスは似合っていてとても綺麗でした。
ステージを降りてお母さんのいる席に歩いてきた彼女が、最後の3歩、こらえられなくなって泣きながらお母さんの胸に飛び込んだのでした。
努力してきた子、自分は変われると信じてきた子だけに許される宝石の様な美しい涙でした。
目の前で、小説の一頁でも見ているかのような光景に思わず自分もウルウルと
って、生徒が落ちて感動する先生って何なの?って思われそうですが。
ステージに出し続けているとだんだんわかってくるようになりました。
この涙は大丈夫なやつで、良くなっていくパターンだ。とか、このふてくされ方は危ない、とか。
帰り際、お友達の先生も「泣ける子は大丈夫ね^^」とニコニコしながら言い去っていきました。
今日、電話してみたらさっそく復活してヤル気に戻っていました。
あの素敵な涙は、先生の宝箱に入れておきます。